2014年8月5日火曜日

福島GameJam 2014宮城・仙台サテライト会場に参加しました

8月2、3日に開催された東北ITコンセプト 福島GameJam 2014に参加してきました。

東日本大震災からの福島の復興を願い、2011年から開催されてきた福島GameJamは、今回、東北各地からの参加者とその他の地域の方たちとの交流を促進し、産業の発展の基盤の構築を目指して開催されました。
今回は、仙台ではじめて「宮城・仙台サテライト会場」が設置されたので、そちらに参加してきました。

宮城・仙台サテライト会場は、仙台の人には有名な仙台模型の数軒手前。今度オープンするというコワーキングスペースを、オープン前に特別にお借りすることができたとか。おしゃれすぎて大変です。壁がでかい黒板! ころがれるスペース! なんかのカウンター! こんなスペースでハッカソンやったことないよ状態。





参加者募集開始が開催の直前だった割には参加者も集まり、学生4人+社会人2人となりました。スタッフは、過去の福島GameJamの参加者3人、そして国際ゲーム開発者協会代表の小野憲史さん。ああ、この中では、ぼくが最年長ですね。


ネット中継で開会式を見ていると、今回のテーマは「continue」と発表! 早速企画会議に入りました。
まず、「continue」という言葉から連想されるものをみんなで考えて付箋紙に貼り出しました。


それを元に、一人一人でゲームの企画を考え、昼食を食べながらプレゼン大会。

ぼくが考えたのは、次のようなゲーム。

七夕が近づく仙台の街。
しかし、激しい災害により、人々が夢を失ってしまい、夢の結晶だった天の川のカササギが砕け散ってしまった。
このままでは、七夕の再会ができない織姫と夏彦が悲しみに沈み、世界が闇に閉ざされてしまう。
仙台の街に飛び散った夢のカケラを集めてカササギを復活させよう! そして、世界に夢を届けよう! 人々の心に夢のアカリがともるように。


ゲームは、ロードランナーやスーパーマリオのような2Dのアクションゲーム。
夢のカケラは、小さいカケラの状態では、どんどん崩壊してしまうので、崩壊するよりも早く集め続ける必要がある。
集めた夢のカケラがある程度の量を越えると、崩壊しなくなり、カササギが復活する。

このゲームを説明するのに、「ミンキーモモ」を例に挙げたけど、知っている人がいなかったよ。しょぼーん。みんな若い。
「ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE」というべきだったのだろうか?

あ、青森県立美術館では、9月7日まで「美少女の美術史」展を開催しています。ミンキーモモも展示されているよ!

みんなで自分の作品以外に投票した結果、東北ずん子ちゃんが飛んでくるずんだ餅を撃ち落としながら進むゲームとウシの反芻をテーマにしたゲームの2つが残りました。
決着がつかないので、ためしに2つ作ればいいんじゃないか?ということになり、開発に入りました。

ウシの反芻チームは、ぼくと下山樹くんと馬目ゆきのりさん。
まず、ゲームの画面遷移を考え、具体化していきました。
制作ツールは3人が使えるenchant.jsを採用。
制作パートを分担して、制作に入りました。
ぼくは主にエサを与える画面の制作。
Illustratorで画面のパーツをサクサク作っていく。
ここまでは全く問題なかったのですが、大豆、塩、ビール、...といったアイコンを入れようとして、どう描いたらいいんだ状態でかなり困った。
ぼくはスキル的にはWebアプリ開発者であって、デザイナーではないということで…。

なお、今回、ウシやトウモロコシなどのイラストは、運営スタッフの菅浪伊吹さんに助けていただきました。ありがとうございます。


画面のプロトタイプができて、発表会を実施して、1日目は終了。


 仙台会場は夜間がなく、再開は翌朝となりました。
ぼくはもう40代後半なので、正直、徹夜で開発すると、翌日はほとんど役に立たない。
今回のように夜間がしっかり休めると、最後まで最適な体調で開発できて、大変快適でした。

2日目は、ほとんどのメンバーがオフィシャルな開始時間前に集合して、開発を再開。
残ったイラストの制作や、コードのマージや、プレゼン資料を作りながら、エサとウシの胃を使用するパターンをゲーム中でどう評価するかというロジックを開発しました。



そうこうするうちに、おおよそ動作するようになったので、iPadで試遊環境を準備しました。iOSの[設定]から、[一般]→[アクセシビリティ]→[アクセスガイド]で、ホームボタンや画面のタッチできる範囲を制限できます。これを活用すると、来場者にデモをする環境が簡単に作れます。



見学者に試遊していただき、インターフェイスのわかりにくいところなど、意見を反映させていきました。




そして、開発終了時刻。残念ながら、エンディングを付けるところまでいかなかったけれど、以下で公開中です。

http://157.7.235.138/dokuwiki/doku.php?id=sendai2

福島GameJam 2014のTweetは以下にまとまっています。

https://twitter.com/fgj13_bot/favorites

仙台駅近くで、家族と打ち上げを兼ねた夕食を食べながら、2011年5月に開催された「"9leap" Game Programming Camp@仙台」を思い出しました。